タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
IxSHE Tell   HOOKSOFT(HOOK)   30 時間前後  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
B+(23/30)    B+(15/20)    B+(15/20)    B+(23/30)    B+(76)      

総評
プレイし終えた後、最初に思ったのは 突き抜けた点がなかった。と言う
 
点です。シナリオ、グラフィック、音楽、キャラクター。総合点数に関わる
 
全ての項目で 及第点以上 だと言えますが、それ以上、上の評価には
 
届かなかったのが残念です。その分が個人的評価に反映されていますが
 
決して 駄作とか凡作 と言う事ではありません。総合点数的には 良作
 
呼べる出来ではありますし、その事に強く反対する気もありません。ただ
 
このゲームの何が良かったかと聞かれると、返答に困ると言うのが正直な
 
感想でもあるんで。

あらすじとプレイについて
簡単に書くと 「恋愛禁止」の校則がある学園。その校則を様々な人達の
 
助けと自らの努力で廃止にした生徒会長の主人公。そして、校則廃止に
 
なって早々、主人公が美少女転入生に告白される。それから兄弟校の
 
カリスマ生徒会長にミスコン 2 連覇中の学園のアイドル。それだけでなく
 
「恋愛否定派」の副生徒会長に主人公の幼馴染と学園屈指の美少女達に
 
次々と告白される事になる。はたして主人公は誰を選ぶのか?(一部
 
製品版裏面より抜粋)と言う感じです。
 

共通ルートの前にプロローグがあり、こちらは 1 時間前後です。これが
 
体験版の範囲になります。その後、共通ルートに入ります。こちらには
 
任意の視点変更が存在します。これを全て見る場合、共通ルートは大体
 
3 時間ぐらいですが、大きな変更点はないものの、告白する場合と告白
 
される場合のパターンや告白を断る場合の内容なども含めるともう少し
 
時間がかかる場合があります。個別ルートに関しては各 1 時間半前後と
 
言った所です。後、誰にも告白しないと言うルートもあります。こちらは
 
5 分程度の短いものですが。それらを全て総合すると総プレイ時間は
 
30 時間を余裕でこえますね。一度見た部分を飛ばせば 10 時間近くは
 
プレイ時間を短縮出来ると思いますが。攻略順については、基本的に
 
自由で良いと思います。私は 彩楓→香純→芳乃→由依→栞織 の
 
順番でクリアしましたけど、無理に栞織を最後に回す必要はないです。
 
あえて言えば、香純と由依は一度個別ルートを終わった後に、もう一度
 
共通ルートからプレイすると色々と楽しめるので、どのタイミングで
 
プレイするのかを少しだけ考えた方がいいと言う事ぐらいです。

シナリオ
プロローグでは 全ヒロインに告白されるまでを描き、共通ルートでは
 
全ヒロインが主人公にアピールをする様子を賑やかに描写しています。
 
個別ルートでは 恋人関係になってからのだだ甘な日常を中心に描写
 
しながら、各ヒロインの悩みや秘密に迫ったり解決したりしています。
 

インパクト不足 と言うのがシナリオの印象ですね。無難とも言えますが。
 
とは言え、悪くはない です。プロローグから様々な美少女に告白されて
 
共通ルートで彼女達の内面や中身を知り、好きになった 1 人の告白を
 
受けて恋人になる。個別ルートでだだ甘な日々を過ごしながら彼女達が
 
抱える悩みや問題に気持ちなどに気づき一緒に乗り越える。うん。至極
 
真っ当な構成だと思います。だからこそ 決して悪くはない のですが
 
捻りが足らない あるいは最初に書いた インパクト不足 と言う問題が
 
出てくる訳です。まあ変な要素を突っ込んできてグダグダになるよりは
 
全然良いですが。一応、香純と由依の個別ルートはそこそこ考えられて
 
いましたけど、ああいった展開にするならもう少し共通ルートから伏線を
 
張っていた方が良かったと思います。特に香純の個別ルートは。ただ
 
だからといって駄目だったかと言われるとこれまた 決して悪くはない
 
言う答えになるんですよね。結局はシナリオに関しては 悪くはない
 
ずば抜けて優れている訳でもない。及第点を無難に超えた所と言う感じ
 
でしたが、視点変更の上手さを加味してこの評価に落ち着いた感じです。
 
これに関しては、視点変更は割とこの手のゲームではよくある手法ですが
 
ヒロインの視点で描写する事により、そのヒロインの心情や考えを理解
 
させたり、納得させたりするために使われています。これの上手さも
 
当然ですが、このゲームではそれらを 任意 で見る事が出来る点を評価
 
したいですね。様々なヒロインの視点を見すぎると、逆に理解しにくく
 
なったり、主人公の視点の描写が減る分、印象が弱くなったりする事が
 
ありますが、それをこちらでコントロール出来るのは、正直ありがたい
 
です。この点がプラスの評価にならなくても土台の部分がしっかりして
 
いますので、評価が及第点以下になる事はないと思います。つまりは
 
悪くはない 以下の評価にはならないと言う事です。

グラフィック
良いと思います。一枚絵、立ち絵、背景。どれも及第点は超えています。
 
それから、Hシーン後のピロートーク用の一枚絵やエンディング直前の
 
一枚絵。これらを全ヒロインに用意している所も評価したいです。ただ
 
栞織の一枚絵は、もう少し何とかして欲しかったです。一番、オッパイの
 
大きさを考慮しないといけないキャラクターなのに、一部の一枚絵では
 
彩楓と大差ないと言うか彩楓より大きく見えると言うのは、何とかして
 
欲しかったですね。私のお気に入りの一枚絵は、告白シーンでの栞織の
 
一枚絵です。あの分割した一枚絵は栞織の心情を描写するのに一役
 
買っていたと思います。

音楽
穏やかさ、激しさ、優しさ、それぞれバランス良く、曲やBGMがあり
 
ます。オープニングである オープニングセレモニー も良い曲ですが
 
私は、エンディングの I know! Harmony の方が好きですね。出だしの
 
 「愛してるって伝えたい、ありがとう」 から始まる軽やかなテンポの曲
 
ですけど歌詞もゲームにマッチしていて良い曲ですね。歌詞に関しては
 
オープニングも優れていますけど。また、オープニング、エンディング
 
それぞれのピアノミックスも流れたシーンの影響もあって印象に残って
 
いますね。それ以外だと 起きた瞬間遅刻が確定した時の気持ち や
 
 届いた想い などのBGMが印象に残っています。まあ、タイトルで
 
何となくどんな場面で流れたか想像が出来そうですね。

キャラクター
今回、一番好きなヒロインに関しては難しいですね。何せ全ヒロインが
 
評価で言うなら B+ の間で争って誰も抜け出せていませんから。
 
うーん。ほとんど大差ないですけど、あえて一番を決めるとすれば、うん
 
香純ですかね。個別ルートを最後までプレイして、全てが繋がった時に
 
初めて、香純と言うキャラクターがキチンと理解出来たからこそ、より
 
魅力的に見えましたね。とは言え、由依の様々な想いを抱えての告白や
 
栞織のめんどくさい所も、芳乃のだだ漏れな好意や感情も、彩楓の意外な
 
一面や、その ギャップ も好きなんですよね。そんなヒロイン達の告白を
 
受けた主人公ですが、行動力と思いやりがあり、やや巨乳好きな傾向が
 
あり、燻製マニアな点はありますけど、普段の描写を見ている限りでは
 
多くのヒロイン達に好意を持たれても不思議ではないような描写をして
 
いたと思います。サブキャラクターに関しては、個性的なキャラクターが
 
揃っています。弟分の保聖に彩楓の妹で由依の親友の萌楓や主人公の
 
妹の青葉に加えて生徒会顧問の八角先生などがそうですね。その中でも
 
主人公の妹の青葉は中々良かったですね。基本、アホと中二病が適度に
 
入り交じっていますけど気持ちが落ち込んでしまったヒロインに対して
 
明るく振る舞ったり、主人公とヒロインとの関係を、上手く注意したりと
 
色々と主人公である兄を助けています。主人公も普段は割と雑な対応を
 
していますけど、キチンと心の奥底では感謝をしています。この兄妹の
 
関係は(恋愛的な意味ではなく)中々良かったですね。

Hシーン
回想シーンに全ヒロイン各 3 回登録されています。プレイに関しては
 
パイズリ、フェラぐらいで特に変わったプレイはないですね。本当は
 
共通ルートの栞織の発言を考えるならもっと激しいプレイが栞織には
 
あってもいいような気がしますが。それか主人公のエロコレクションが
 
発覚して、それに沿ったプレイとかがあってもよかったのではないかと
 
思います。

最後に一言
83 か 4 なら別に気にする必要ないよね。





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