プロローグでは 全ヒロインに告白されるまでを描き、共通ルートでは
全ヒロインが主人公にアピールをする様子を賑やかに描写しています。
個別ルートでは 恋人関係になってからのだだ甘な日常を中心に描写
しながら、各ヒロインの悩みや秘密に迫ったり解決したりしています。
インパクト不足 と言うのがシナリオの印象ですね。無難とも言えますが。
とは言え、
悪くはない です。プロローグから様々な美少女に告白されて
共通ルートで彼女達の内面や中身を知り、好きになった 1 人の告白を
受けて恋人になる。個別ルートでだだ甘な日々を過ごしながら彼女達が
抱える悩みや問題に気持ちなどに気づき一緒に乗り越える。うん。至極
真っ当な構成だと思います。だからこそ
決して悪くはない のですが
捻りが足らない あるいは最初に書いた
インパクト不足 と言う問題が
出てくる訳です。まあ変な要素を突っ込んできてグダグダになるよりは
全然良いですが。一応、香純と由依の個別ルートはそこそこ考えられて
いましたけど、ああいった展開にするならもう少し共通ルートから伏線を
張っていた方が良かったと思います。特に香純の個別ルートは。ただ
だからといって駄目だったかと言われるとこれまた
決して悪くはない と
言う答えになるんですよね。結局はシナリオに関しては
悪くはない が
ずば抜けて優れている訳でもない。及第点を無難に超えた所と言う感じ
でしたが、視点変更の上手さを加味してこの評価に落ち着いた感じです。
これに関しては、視点変更は割とこの手のゲームではよくある手法ですが
ヒロインの視点で描写する事により、そのヒロインの心情や考えを理解
させたり、納得させたりするために使われています。これの上手さも
当然ですが、このゲームではそれらを
任意 で見る事が出来る点を評価
したいですね。様々なヒロインの視点を見すぎると、逆に理解しにくく
なったり、主人公の視点の描写が減る分、印象が弱くなったりする事が
ありますが、それをこちらでコントロール出来るのは、正直ありがたい
です。この点がプラスの評価にならなくても土台の部分がしっかりして
いますので、評価が及第点以下になる事はないと思います。つまりは
悪くはない 以下の評価にはならないと言う事です。